私の不可解な行動は村上春樹と同じ! ”ぼけてない”

私が歓喜した村上春樹のエッセイ「ランゲルハンス島の午後」

喫茶店に入る前に、珈琲を飲みながら読み切れそうな、薄くて挿絵が綺麗な村上春樹のエッセイ「ランゲルハンス島の午後」を買った。原稿用紙3枚程度のエッセイが25編おさめられている。読み進んで、「洗面所の中の悪夢」を読み始めた時、「えっ」と思い、最後まで読んだとき「おー」と歓喜の声が漏れました。

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私の不可解な行動

タンスの引き出しを開けて靴下を出そうとした、
「あんた何してるの」
「靴下」
「さっき渡したでしょう」
「あっ、ここにあったよ」渡された靴下は洗濯物の籠に入っていた。シャワー浴びて出て来た、「あー、体を洗うの忘れてた」と、こんな事もよくある。娘から、「ぼけるのだけは困るからね」と言われている。

でも、もっと気になる不可解な行動がある。40歳半ば頃からだと思います。立ち止まって、意味のない物、興味のないものでもじっと凝視してしまうのである。特にポスターが多い。
突然無意識に起こる行動なので、自分では制御できない。
そんな自分を分析すると、ある行動をしながら、全く違う事を考え始め、さらにぽーんと違うところに意識が飛んだ時に起こっているようです。

村上春樹と同じだ嬉しい !

「洗面所の中の悪夢」の一部引用

「今でも… というか、前にも増して——-僕はよく「放心」状態におちいることがる。———一人きりになったりすると何分か意識がまったくの空白状態におちいってしまう。とくにひどいのが風呂・洗面所で、何か具合がおかしいなと思ったらヘア・ブラシに歯磨きをつけて歯をみがいていた、なんていうのは日常茶飯事で、———。
それから意味のない物を無意識にじっと凝視するということがある。ふと我に返って「あれ、なんでこんなものをじっと見ていたのだろう?」と不思議に思うのだが、見ているときは全く意識がない。以前地下鉄の駅でシェイプ・パンツが何かのポスターをじっと何分もみつめていたことがあって、この時はさすがに恥ずかしかった。ーーーー」

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私は村上春樹のファンです。小説だけでなく、翻訳家、村上春樹の翻訳書も読み漁ってます。だから単純に、自分の奇怪な行動も「村上春樹と同じだ!嬉しい!」です。

村上春樹はエッセイの最後に、いちおう小説家で、奇異な行動も芸術活動の副産物と笑ってごまかせるのせめてもの救いであると、言っています。でも私は一般人なので、「ぼけてる」と思われるだけのようです。もっとも村上春樹の放心と、私の放心の中身は大違いでしょうが。

心当たりがある人もいるでしょう。本当はぼけが始まっているか、精神の異常かもしれません。でも、村上春樹と同じで、名誉なことですよ。

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