文法が近道
私は外資に25年勤めた。専門は機械工学なので、仕事で使える英語力は独学です。そして、58歳のとき中国語の勉強を始めた。語学の勉強は試行錯誤でした。いろいろな教材を使いました。でも基本は文法優先です。外国語です。文法はその言語のルールです。とくに大人の語学勉強は文法の復習から始めた方が近道だと思っている。語彙を増やすために多読しましょう、といっても文法を知らないと読めません。それに書けません。さらに言いたいことを言えません。
文法は勉強し始めると、なるほどそうだったのか、と発見も多く楽しい。
「聞き流すだけで…」とか「数週間で英語が話せるようになる」とか、さも文法なんか知る必要がないことを宣伝文句にしている英語教材があります。それでマスターできれば苦労はしませんけど。
英語教育の専門家も英文法の重要性を言っている
菊間ひろみの『英語を学ぶのは40歳からがいい』
文法を軽視してはいけない—-文法がわからなくても、海外旅行中であれば、単語の羅列やジェスチャーだけで、どうにか意思を伝えることができるかもしれません。しかし、そのようなコミュニケーションでは自分の気持ちや感情を伝えたり、意見を述べたりすることはできません。まして正確さが要求される仕事に使えるわけはないでしょう。
文法を知らないと、とくに苦労するのがライティングです。会話なら単語を並べるるだけで意思を伝えられるかもしれませんが、文章は記録にのこるだけに、読める英文でないと恥をかきます。—英語を学ぶのは40歳からがいい 3つの習慣で力がつく驚異の勉強法 (幻冬舎新書)
鳥飼玖美子の『本物の英語』
はなすためにこそ文法ーーややこしい文法を知らなくたって、いざとなれば単語だけで通じるよ、と豪語する強者がいます。確かに、文法を知らなければ思いつく単語を言ってみるしかないのですが、そうなると表現できる範囲は極めて限定されます。———少なくと少々間違った発音だからろいって不快がることなく、外国人だからしょうがない、と許してくれます。ところが、文法が間違っいる、単純に「教養がない」と思われてしまいます。メールで書いた英語が文法的な間違いだらけだと、「うーん、この人、教育程度が低そう」と誤解されてしまいます。本物の英語力 (講談社現代新書)
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