英語を話すための方略・鳥飼玖美子の『話すための英語力』

『話すための英語力』:鳥飼玖美子

1970年代初め、これからは英語が必要と思い勉強し始めた頃、世の中には有能な人がいるんだと思ったのが鳥飼玖美子でした。有能なだけでなくとても可愛かった。それで前書の『本物の英語力』を本屋で数ページ読んで、これが英語学習法の指南書だと思い迷わず買いました。

『本物の英語力』は英語格差を飛び越えるために英語力をつけることを目指し、英語を学ぶための「学習ストラティジー」を紹介しています。『話すための英語力』は 「国際共通語としての英語」の「コミュニケーション・ストラティジー」に焦点を当てています。

本書では、私たち日本人が使うのは「国際共通語としての英語」であることを念頭に置いていますので、「ネイティブ・スピーカーのように話すにはどうしたらよいか」などということは度外視しています。——「英語を国際共通語として使っている世界中の人々を想定しています。つまり、言語や文化が異なる人々の異文化コミュニケーションに英語を使う、という視点から、うっかり間違えたとしても、気にせずに前へ進み、コミュニケーションの流れを保つことを可能にするような、ちょっとして参考になる情報を提供したいと考えています。

「コミュニケーション能力」の四要素
(1)語彙、発音などの言語知識を含む「文法能力」
(2)一貫性と結束性をもって書いたり話したりする「淡話能力」
(3)社会で言語をどう使うか、話し方の規則性を知っている「社会言語的能力」
(4)コミュニケーションを円滑に進めるための(方略能力)

つまり、(1)と(2)は前書の『本物の英語力』で方略を説明しており、本書は(3)と(4)の「社会言語的能力」、「方略能力」を説明しています。

私の経験ですが、英語に多少自信をもって準備も万全だったはずなのに、質問を受けたら言葉がつまって出てこない。コーヒーブレイクで会話に入れない。ディナーで会話がはずまない。そんな経験が多くあります。

ーー「読み書きなら勉強も必要だろうけど、会話くらいならネイティブ・スピーカーに習えば話せるようになるのではないか」という淡い期待というか幻想を、政財界や文化省も含めて多くの人が抱いているように思えてなりません。
ところが「話す」というのは、実は簡単ではないのです。直視しなければならない現実が三つもある。—-

この本は、そんな英語はそこそこできるはずなのに、うまく話せない」という人たちに、方略と勇気を与えてくれます。具体的な例、引用、使える英文を交えた説明は講演を聴いているように読めます。

二度読みを推奨します。一度目はさっと、二度目は紹介されている英文を抜き書きした方がいいと思います。

大目次

はじめに
第一講 英語で「話す」
第二講 会話では「場」を読む
第三講 会話の「参与者」と向き合う
第四講 会話の「目的」を明確にする
第五講 困ったときの方略とは
第六講 異文化コミュニケーションの専門家
第七講 これからの英語学習
あとがき
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