Blue Backsで翻訳勉強:山田克哉の『光と電気のからくり』
若くて、まだ機械エンジニアとして現役だった頃はBlue Backsをよく読んでいたが、もう10年以上読んでいない。最近、理工系の本が読みたくなった。今になって読み始めても仕事に役立つわけではないが、理工系の本は「なるほどそうだったのか」と新しい知識を得たとき, 他の本とは違った新鮮な満足感がある。
『光と電気のからくり』は、第1章の電気を原子レベルで説明した「電気の源は何か?」を読み始めて、もう賢くなっている。
せっかくなので、技術英語の翻訳にも挑戦しましょう。
原文(第1章の一部を引用)
原子内の電子の重さは原子核の重さから比べればとるにたらないものであると言いましたが、電荷に関する限り電子の電荷は無視するわけにいきません。電子があるからこそ原子は電気的に中性を保てるのです。
人体を含むあらゆる物質は膨大な数の原子の寄り集まりでできていることを考えると、もし、原子が中性でなくプラスかマイナスになっていたらどうなると思いますか?もしそうなら今のような世の中にはなっていなかったでしょう。
身の周りのどんな物体に触ってみてもなんら電気を感じ取れないのは、人体自身が電気的に中性であると同時に、触る物体も中性だからです。物体が電気的に中性だからといって、物体内にまったく電荷が存在しないわけではないということは、今までの説明でわかると思います。
私の翻訳(英語学習のための翻訳です)
I explained that the weight of electrons within an atom is so small comparing with the weight of the atomic nucleus, however, as far as electrical charge is concerned we cannot ignore electrical charge of electrons.
The existence of electrons enables atoms to be neutral. Thinking all objects including human bodies as a compound of various atoms, if atoms were not neutral but positive or negative, how would the world become? If so, the world like today could not exist.
The reason why we cannot sense any electricity to the touch of objects around us is the both of human bodies and all objects are neutral. However, as I explained, just because all objects are neutral, but it doesn’t mean that they don’t have an electrical charge at all.