“20分読書法”の最初の一冊は「村上ラヂオ2」

“20分読書法”の最初の一冊は「村上ラジオ2」

暗くなってから家を出た。本を数冊持つてなじみの喫茶店に入った。
「あれ, 今日は小顔で、グラマラスな人妻風のウィエトレスはいないのかな?」、と店内を見渡しながらブレンドを頼んだ。

ポケットから煙草を出した。「あれっ、1本も入ってない」ズボンのポケット、脱いだジャケットのポケットに手を突っ込み探したが煙草はない。喫茶店で煙草を吸いながら本を読むのが楽しみだ。どうしょうかと恩案した。悔しいが我慢するしかないようである。

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タイマーを20分にセット、そして2Bの鉛筆

それならと、白い灰皿の上で鉛筆を削った。それからiPhoneのタイマーを20分にセットした。まず村上春樹のエッセ イ「村上ラジオ2」を読み始めた。20分は、最近決めた多読法で、10分では短く、30分では長過ぎる。3冊の本を20分ずつ1時間で読む方法である。
鉛筆は2Bで、気になる情報、文章にただマーキンするためで、文字は一切書かない。だから、読んだ本は古本で売ることもできないし、人に貸すこともできない。「あの人こんなところに線を引いてる」と恥ずかしい心の隅が暴かれてしまう。

「村上ラヂオ2」は面白すぎる

ちらつとiPhoneの見ると、ちょうど20分タイムアップである。次のページを覗いたら、タイトルが「太宰治は好きですか?」、村上春樹が太宰治の作品をどう思っているかは大いに興味がある、ちょっと時間超過だけど読んでしまおう、また次のタイトルを見てしまった。「他人のセックスは笑えない」だった。結局、最後まで読み続けて高読書効率を目指した20分読書法は守られなかった。色々な目標を立ては、破っている。

成毛眞の本に「40歳を過ぎたら三日坊主でいい』を読んだ事がある。60歳過ぎたのだから、朝決めたことを、午後破っても良いだろう。「まあー、60歳を過ぎたらどうでもいい」のである。

読み終えたら急に煙草が吸いたくなった。店内をもう一度見回したが、あのお気に入りのウェイトレスはいなかった。また明日来よう。

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