徐志摩選集

『徐志摩選集』

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『徐志摩選集』、七、八年前に上海出張のとき中国の同僚からもらった詩集です。私の中国語の実力では理解できなかった。最近、開いて見た。おぼろげに意味が見えてくる。いい詩だな。徐志摩は(1887-1931年), 孫文は(1866-1925年)、そんな時代の詩人なんだ。

一編を翻訳してみました。翻訳ではなくて、こんな意味ではないかと思い込んでいるだけです。

 

偶然

我是天空里一片云、
偶尔投影在你的波心
你不必讶异、
更无须喜欢
在转瞬间消灭了踪影。

你我相逢在黑夜的海上、
你有你的、我有我的、方向
你记得也好、
最好你忘掉、
在这交会时互放的光亮!

20120921-1-5100

 

私の自由翻訳

偶然

私は大空の一片の雲
ときに君の心の真ん中に影を映す
君は驚くにおよばない
まして喜ぶ必要はない
一瞬に消滅する跡形を。

月のない夜の海上、君と私は偶然出会う
君には君の、私には私のめざす方向がある
君は覚えていてもいいだろう
忘れてしまうに越したことはない
この会い交わる時に放ち合うひとすじの光を。

日本にも来たことがある。日本の女性の”さようなら”の仕草について描いた短い詩がありました。詩人ですね。

沙扬娜拉一首
(赠日本女郎)最是那一低头的温柔,
像一朵水莲花不胜凉风的娇羞,
道一声珍重,道一声珍重,
那一声珍重里有蜜甜的忧愁--
沙扬娜拉!

 

1924年7月作

Kindle版です

 
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