村上春樹の「村上ラヂオ2」を読みがら

村上春樹の「村上ラヂオ2」を読みがら

作家のエッセイは面白い。引き出しにしまっていたネタの品質などにかまわず文章にしてしまう。それができるのが作家なのでしょうね。
村上春樹にはエッセイを書く方針があって、「人の悪口は書かない」、「言い訳や自慢を書かない」、「時事的な話題を避ける」だそうで、おのずとどうでもいい話題になってしまうそうです。でも、それが面白い。

『村上ラヂオ2』は2010年にアンアンに掲載されたエッセイです。

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きっとアンアンの読者は村上春樹のエッセイを楽しみにしてたでしょう。なぜなら20代の女性読者をちゃんと大人扱いしているからです。

前号のエッセイは『太宰治が好きですか?』と、太宰治と三島由紀男のエピソードにまつわるエッセイだったのに、次の号は 『他人のセックス笑えないです』、海外のホテルのセクス・チャンネル(男女がセックスしているところを休みなく写し続けるチャンネルです)の話です。気恥ずかしいことでも遠慮のないストレートな単語でサッと書いてます。そして次の号はまた『本が好きだった』になっていて、ピンクネタはなかったようにサンドイッチされています。

太宰治? わざわざ書いていて、「人の悪口は書かない」訳ですから好きなんでしょうね。

数ページ読み直しました。また本棚に戻しましょう。

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