村上春樹の『ノルウェイの森』の中国語訳『挪威的森林』で中国語を勉強
村上春樹のほとんどの小説、エッセイは中国語に翻訳され出版されている。林少华訳の
『挪威的森林』を読んでいる。なるべく辞書を引かずに読み進む。日本語の『ノルウェイの森』を何度か読んでいるので、中国語の理解度が半分くらいでも内容を想起できる。
好きなパラグラフを書き写す
ただ、約50頁毎に好きなパラグラフを書き写して、単語を調べ、主語は、動詞はと、中国語の語順(文法)をチェックしている。
書き写した箇所は、東京の大学に入学し寮生活を始めたワタナベが、偶然電車の中で直子と再会した。二人は四ツ谷駅で降りて市ヶ谷方向に歩き始めた….
村上春樹の小説のほとんどは林少华が翻訳している。気が付いたことは、原文にすごく忠実に翻訳されている。Jay Rubinの英語訳も読んでみた。英語訳は一語一語忠実と言うよりは、文化背景の異なる読者が理解しやすい翻訳になっている。それはそれで英文を書く上では勉強になります。
私にとっては、”土手を市ヶ谷に方に向けて…”の、市ヶ谷は大事ですね。
『ノルウェイの森』 村上春樹
僕と直子は四ツ谷駅で降りて、線路わきの土手を市ヶ谷の方に向けて歩いていた。五月の半ばの日曜日の午後だった。朝方ぱらぱらと降ったりやんだりしていた雨も昼前に完全にあがり、低く垂れこめていたうっとうしい雨雲は南からの風に追い払われるように姿を消していた。鮮やかな緑色をした桜の葉が風に揺れ、太陽の光をきらきら反射させていた。日差しはもう初夏のものだった。すれちがう人々はセーターや上衣を脱いで、肩にかけたり腕にかかえたりしていた。日曜日の午後のあたたかい日差しの下では、誰もがみんな幸せそうに見えた。
『挪威的森林』 林少华 訳
我和真子在四谷站下了电车,沿铁路边上土堰往市谷方向走去。这是五月中旬一个周日的午后。早上"噼里啪啦"时停时下的雨,到上午就完全止息了。低垂的阴沉沉的雨云,也似乎被南来风一扫而光似的无影无踪了,鲜绿的樱树叶随风摇曳,在阳光下闪闪烁烁。太阳光线己透出初夏的气息。擦肩而过的人都脱去毛衣和外套,有的搭在肩头,有的挽在臂上。在周日午后温暖阳光的爱抚下,每个人看上去都显得分外开心。
『Norwegian Wood』Jay Rubin 訳
We had left the train at Yotsuya and were walking along the embankment by the station. It was a Sunday afternoon in the middle of May. The brief off-and-on showers of the morning had cleared up before noon, and a south wind had swept away the low hanging clouds. The cherry trees’ brilliant green leaves stirred in the air and splashed sunlight in all directions. This was an early summer day. The people we passed had their sweaters or jackets over their shoulders or in their arms. Everyone looked happy in the warm Sunday afternoon sun.
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{手へん那}威的森林(ノルウェイの森)(中国語) (村上春樹文集)
Norwegian Wood (Vintage International)